昆布の豆知識

「昆布ならどれでも同じ」と思っていませんか?

「昆布なんて、どれを使っても味は同じでしょ?」とお思いの方も少なくないかと思います。ですが、そんなことはありません!
昆布の種類によって、調理方法、味、風味、色、栄養、粘りなどが全く変わってきます。だしが良く出る昆布・煮物に合う昆布・佃煮に合う昆布・昆布水におすすめの昆布など、それぞれの特徴に合わせて選ぶと、日々のお料理がグッと味わい深いものになりますよ♪

北海道は昆布の宝庫!

昆布とは、寒流系の海でしか育たない海藻です。
全国で生産される昆布の90%以上は、四方を海で囲まれた北海道で生産されています。つまり、北海道は美味しい昆布の宝庫なのです!

昆布が食卓に並ぶまで

採取

5月~9月まで、天気の良い日に独特の漁方で採取されます。

乾燥

昆布の乾燥のために造られた干場で一枚ずつ丁寧に並べ、丹念に干しあげます。

選別

色、ツヤ、形、厚さなどに応じて一枚一枚等級毎に選別(選葉)され、規格毎に結束されます。
結束された昆布は、各パッケージで梱包され、店舗へ届けられます。

北海道の昆布いろいろ

利尻昆布

だし汁は上品なコクがあり、何より色が澄んでいるのが特徴的で味が良く、色も澄んでいる為、京懐石料理には欠かせない昆布と言われています。

ひとこと

お吸い物などの「品」と「味」が必要な料理には「利尻昆布」がおすすめです!

ねこ足昆布

根の部分が猫の足に似ていることから、ねこ足昆布と言われています。「マンニット」といううまみ成分を多く含んでおり、現代人に不足しがちな栄養素がたっぷりです♪

ひとこと

お惣菜、刻んで松前漬け、お粥などによく合いますよ!「とろろ」「粉末」「ふりかけ」などの加工品も豊富にございます。

真昆布

北海道で採れる最高級昆布と言われています。だし汁は透き通っているのに、味は濃厚で旨みが強いです。高価な昆布ですが、当店では3等級の昆布も扱っておりますので、通常よりもお安い価格でお買い求めいただけます♪

ひとこと

「だし汁」「お茶」「煮物」「炒め物」などの料理におすすめです。

羅臼昆布

真昆布と並ぶ最高級品!だし汁が濃厚で、深みのある味が特徴の昆布です。当店ではこの羅臼昆布が味、風味ともにダントツです!刻みを格安で販売しています♪

ひとこと

「お味噌汁」「麺類のだし」「お吸い物」などの汁物におすすめです。一番だし汁は「お吸い物」、二番だし汁は「煮物」「炊き込み」に!

がごめ昆布

とにかく粘りが強いのが特徴!粘りの成分であるフコイダン、カリウム、カルシウムという嬉しい栄養素が豊富に含まれています。その他にもアルギン酸、ナトリウム、マグネシウムなども豊富です。だしにはあまり向いていないので、夜にコップ一杯の水に漬けて、翌朝にその成分が出た水を飲むのが主流です。

ひとこと

刻んだ後、水に戻して「納豆」「冷奴」などのトッピングにすると粘りが程よく効いて、美味しいですよ!

棹前(さおまえ)昆布

昆布漁の解禁を棹入れ(さおいれ)と言います。棹前昆布はその前に採るため、こう呼ばれています。産地によって「丁度よく煮崩れする棹前昆布」と「長い時間煮ても、ほとんど煮崩れしない棹前昆布」がございます。当店ではその両方を取り扱っております。

ひとこと

「サラダ」「酢の物」「結び昆布」「煮物」などの料理におすすめです。

日高昆布

太平洋岸、日高地方を中心に採れる昆布です。風味が良く、磯の豊かな香りを感じられる美味しいだし汁がとれます。リーズナブルなお値段なので、お安く美味しいだし汁をとるにはピッタリです!

ひとこと

「昆布巻き」「佃煮」「お味噌汁」などのお料理におすすめです。

美味しい昆布だしの取り方

コンブシェルジュが教える!昆布だしの取り方

普段の取り方

昆布の風味を引き立てて、上品な旨味を醸しだす昆布だし。その作り方はとっても簡単です!

  1. 固くしぼった布巾で昆布の表面を拭き、砂やほこりをきれいに取り除きます。
  2. 鍋に昆布と水を入れ、沸騰する直前に昆布を取り出します。

プロの取り方

たまには、プロの味をご家庭で!

だしの極意は「60度で40分」!
「旨味」の強いだしを取るには、60度で40分かけてゆっくり煮出す方法が最適だとわかりました。ぜひ、ご家庭でプロの味をお試しください♪

  1. 固くしぼった布巾で昆布の表面を拭き、砂やホコリを取り除きます。
  2. 鍋に昆布と水を入れ、60度になるまで火にかけます。
  3. 60度を保ったまま弱火で40分煮出した後、昆布を取り出します。

昆布専門店 こんぶくん本店

〒001-0902
北海道札幌市北区新琴似2条7丁目1-57
TEL/FAX:011-776-7203
[営業時間] 9:30~18:00 
[定休日] 第2・第3水曜日